ヤンゴン管区などで夜間外出と5人以上の集会の禁止発表

ミャンマー国営放送は2月8日午後8時、ヤンゴン管区のサンチャウン郡とカマユッ郡に対し、午後8時から翌日午前4時までの夜間外出禁止令と、公共の場での5人以上の集会を禁止することを発表した。両地域は国軍による権力掌握に対して2月6日から発生したデモの集合場所や、ダウンタウンへ行進するデモ隊の出発地となっている。国営放送と翌9日付の国営紙では、対象となる地域はヤンゴン管区のこれら2郡とその他の管区・州内の一部の郡が対象となっている。国営放送終了後、ヤンゴン管区内では、当初禁止された2郡だけでなく、一般行政局が移動車のスピーカーなどで禁止令を発令したことを広く周知している。こうした状況に加え、在ミャンマー日本大使館からの情報も踏まえると、ヤンゴン管区全体が禁止の対象になったとみられる。

9日午前7時台に、ジェトロが複数の日系企業に確認したところ、治安当局はデモ隊などのヤンゴン市内への流入を防ぐため、同市内から南東部にあるティラワ経済特区（SEZ）や西部のラインターヤー工業団地が所在するエリアと市内をつなぐ橋の封鎖措置を講じ、移動できないなどで渋滞が起きていた。9日午前9時半現在、封鎖措置は解除され、通行できる状況になったという。