米セールスフォース、5月にサンフランシスコ本社オフィス再開へ
(米国)
サンフランシスコ発
2021年04月19日
米国カリフォルニア州サンフランシスコ市に本社を構える顧客管理(CRM)プラットフォーム大手のセールスフォース・ドットコムは4月12日、本社オフィスを5月に再開予定と発表した。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した従業員のうち希望者を対象にオフィス勤務を再開する予定。従業員は安全対策や公衆衛生に関する命令に従った上で、100人以下のグループに分かれて、指定フロアで勤務する。職場では1週間に2回の新型コロナウイルス検査を求めるとしている。他方、全ての従業員に対して、少なくとも2021年12月31日までリモート勤務を続ける選択肢を与える。本社のほか、同時期にカリフォルニア州のパロアルト市(サンタクララ郡)、アーバイン市(オレンジ郡)のオフィスも再開予定だ。
同社は世界各地の拠点でオフィス勤務の再開を次の3段階で進めていく方針を示している。
- 第1段階:ワクチン接種完了者を対象に自発的なオフィス勤務が可能(米国本社オフィスの再開はこの段階)
- 第2段階:オフィスの収容人数を定員の20%から75%まで徐々に拡大、ワクチン接種の有無にかかわらず従業員はオフィス勤務が可能
- 第3段階:全面的な再開
サンフランシスコやシリコンバレーに拠点を置くテック企業では、セールスフォース以外にも、フェイスブックやグーグルなども従業員の自主性に任せたオフィス再開に向けて動き出している(2021年4月9日記事参照)。
(石橋裕貴)
(米国)
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