「ウェブサミット」、2年ぶりのリアル開催、ジェトロも日本ブース出展

(ポルトガル、日本)

パリ発

2021年11月12日

欧州最大級のスタートアップイベント「ウェブサミット2021外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が11月1~4日、ポルトガル・リスボンで開催された。前年は新型コロナウイルス感染拡大を受けてオンライン形式の開催だったが、今回は2年ぶりにリアル開催し、128カ国・地域から4万2,751人が参加した。参加者のうち、スピーカーが748人、投資家が872人だった。また、参加者全体の50.5%を女性が占めた。

参加した1,519社のスタートアップのうち、最終ピッチには75社が残り、ポルトガルのsmartex.ai外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが優勝した。同社は、人工知能(AI)で繊維生産工程中のエラーを特定し、生産コストを削減するためのソリューションを開発するポルト大学(UPTEC)発のスタートアップだ。同社のほかにも、ポルトガルのスタートアップ9社が今回、最終ピッチに残った。

ジェトロは、同サミットに参加している海外の有望スタートアップの対日投資誘致や、日本企業とのイノベーション促進をPRするため、広報ブースを出展した。

ジェトロによる出展のほか、今なお新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外渡航が制限される中、日本からはととのえ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがリアル出展を果たした。同社は企業のウェルビーイング経営をサポートするため、多様なコンテンツ、商品・サービスを開発する2019年創業のスタートアップだ。今回、欧州のみならず世界中の企業とのパートナーシップ形成を目的にウェブサミットに参加した。

同社の事業開発担当執行役員である尾崎太朗氏は「ウェブサミットで各国から集まった約150人の来場者と対話し、約30社と実際に商談を行ったことにより、当初計画していたよりも倍以上の11社と継続協議のプロセスに入った」と話した。

写真 ウェブサミット2021開会式の様子(ジェトロ撮影)

ウェブサミット2021開会式の様子(ジェトロ撮影)

写真 ととのえの出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

ととのえの出展ブースの様子(ジェトロ撮影)

(遠藤朋美)

(ポルトガル、日本)

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