尿素水需給関連省庁合同対応会議を開催、需給は安定へ

(韓国)

ソウル発

2021年11月22日

韓国の企画財政部は11月18日、尿素水需給関連省庁合同対応会議を開催した。政府による「緊急需給調整措置」(2021年11月11日記事参照)の告示による申告結果と100カ所以上の重点ガソリンスタンドの在庫状況を基に、尿素水の生産・流通・配分などの需給状況を点検し、輸入に関しては搬入・契約などの進行状況を確認した。

会議では、主要5社合計の1日当たり尿素水生産量が平均消費量(約60万リットル)を上回り(注)、市場が安定化しつつあると報告があった。また、流通については、11月17日に100カ所以上の重点ガソリンスタンドに対する搬入状況を点検したところ、1日当たり平均消費量の3分の2の水準で流通していることが確認された。

輸入に関しては、中国と既に契約済みの尿素輸入量(2021年11月11日記事参照)のうち、11月17日時点で1万1,310トンについて輸出前検査の申請が完了したことを確認した。また、ベトナムから購入した尿素198万トンは11月17日に仁川港に到着した。さらに、5社のうち1社がロシアで車両用尿素320万トン、別の1社がアラブ首長国連邦(UAE)で車両用尿素水150万リットルをそれぞれ確保した。

(注)主要5社合計の1日当たり生産量は、11月13日が27万リットル、11月14日が56万リットル、11月15日が68万リットル、11月16日が100万リットル、11月17日(推計)が92万リットルだった。

(当間正明)

(韓国)

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