テキサス州知事選に向けアボット知事の支持率が上向き、米大学世論調査

(米国)

米州課

2021年12月09日

米国コネチカット州のキニピアク大学は12月8日、2022年11月に行われるテキサス州知事選挙への立候補を表明した民主党のベト・オルーク氏と現職のグレッグ・アボット知事(共和党)の支持率などに関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)を発表した。

それによると、アボット知事の支持率は53%と過半数に達し、9月の同大学世論調査の44%(2021年9月29日記事参照)から9ポイント上昇した。

アボット知事とオルーク氏のどちらに投票するかという問いには、アボット氏52%、オルーク氏37%と、アボット氏が15ポイント上回った。支持政党別では、アボット氏は、共和党支持者90%、民主党支持者6%、無党派層47%、オルーク氏は、共和党支持者5%、民主党支持者87%、無党派層37%だった。

項目別での両氏への期待度は次のとおり。全ての項目でアボット氏が上回った。

  • 経済:アボット氏60%、オルーク氏32%
  • 銃規制:アボット氏60%、オルーク氏33%
  • メキシコとの国境問題:アボット氏58%、オルーク氏35%
  • 投票制度:アボット氏55%、オルーク氏40%
  • 新型コロナウイルス対策:アボット氏54%、オルーク氏39%
  • 中絶問題:アボット氏49%、オルーク氏41%

オルーク氏に対する印象は、「リベラル過ぎる」が54%と高く、「中道的」35%、「保守的過ぎる」3%、アボット氏に対しては、「中道的」49%、「保守的過ぎる」41%、「リベラル過ぎる」6%という見方だ。

メキシコとの国境問題が緊急課題

テキサス州で緊急課題として取り上げるべき問題について質問したところ、メキシコとの国境問題(33%)、経済(11%)、中絶問題(9%)、新型コロナウイルス対策(8%)、投票制度(8%)が上位に挙がった。

また、新型コロナウイルスのワクチン接種義務を禁止することについては、「禁止すべきではない」が50%と「禁止すべき」(45%)をわずかに上回った。マスク着用義務の禁止問題では、「禁止すべきではない」が60%と「禁止すべき」(37%)を大きく上回った。

(注)実施時期は12月2~6日。対象者はテキサス州の有権者1,224人。

(松岡智恵子)

(米国)

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