1月の消費者物価指数、前年同期比6.2%増

(ギリシャ)

ミラノ発

2022年02月28日

ギリシャ統計局は2月15日、2022年1月の消費者物価指数に関するデータ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。それによると、同月の消費者物価指数は前年同期比で6.2%増と高水準となった。電力・エネルギー価格の高騰が主因だ。製品やサービスの内訳をみると、上位5品目は以下のとおりとなった。

  1. 天然ガス(2.5倍)
  2. 電気(56.7%増)
  3. 灯油(36.0%増)
  4. 燃料と潤滑剤(21.6%増)
  5. 子羊とヤギの食用肉(17.6%増)

一方、前年同期比で消費者物価指数がマイナスとなった品目は以下のとおり。

  1. 通信サービス(3.2%減)
  2. AV機器・コンピュータ・補修サービス(2.9%減)
  3. 娯楽用耐久消費財(2.7%減)
  4. 冷製加工肉(ハム、ソーセージなど)(2.0%減)
  5. 自動車保険(1.9%減)

欧州委員会は2月10日に発表した冬季欧州経済予測の国別分析PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2021年のギリシャの実質GDP成長率は8.5%と大きな伸びが予測されており、2022年は4.9%、2023年は3.5%の成長が見込まれている。

2021年の企業の売上高は大幅増

また、同日発表された2021年の企業の売上高に関するデータ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2021年の企業の売上高は3,324億ユーロに達し、前年(2,744億ユーロ)比で21.1%増加。新型コロナウイルス禍以前の2019年(3,169億ユーロ)と比較しても、4.9%の増加が見られた。

クリストス・スタイクラス財務相はこの結果を受け、「ギリシャ企業の新型コロナ禍からの回復力のみならず、政府の支援とギリシャ企業の適応能力によるモメンタム(勢い)の現れだ。2022年の企業活動と経済全体でも、さらなる成長が見込まれる」と述べた。

(井上友里)

(ギリシャ)

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