疾病管理庁、「サル痘」の診断体制を構築

(韓国)

ソウル発

2022年05月25日

韓国の疾病管理庁は5月22日、欧州や北米で感染例が確認された「サル痘」について、国内での発生に備えるため、検査体制を構築したと発表した。

同庁では、5月22日現在、韓国国内で感染例は報告されていないものの、最近の感染拡大の原因に関する情報がなく、また、海外渡航が増加しており、ウイルスの潜伏期間が比較的長い(注)とされていることから、韓国国内への流入の可能性を排除できないとした。

診断検査方法はリアルタイムPCR検査を用いる。韓国では、ウイルス約100個まで検出可能な検出感度を有しているため、サル痘が国内に流入した際は、迅速な感染の判定を行い、感染拡大を効果的に防ぐことが可能とした。

引き続き同庁では、医師会などもと協力し、海外でのサル痘の発生状況をモニタリングするとしている。

(注)同庁によれば、サル痘のウイルス潜伏期間は通常6~13日、最長21日とされている。

(当間正明)

(韓国)

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