米ロサンゼルス郡、サル痘感染と疑われる症例を初確認

(米国)

ロサンゼルス発

2022年06月06日

米国ロサンゼルス郡公衆衛生局は6月2日、同郡でサル痘感染が疑われる症例(注)を初めて確認したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。感染が疑われる患者は成人で、最近旅行したことがあり、サル痘感染者と密接な接触があったとされている。公衆衛生局は引き続き調査を行い、濃厚接触者の確認と予防を行っていると説明している。

公衆衛生局によると、サル痘はウイルス性の感染症であり、感染者の体液や傷、あるいはそれらで汚染された衣類や寝具などと接触することや、感染者の唾液や呼吸器飛沫を通じて感染する。通常、感染してから7〜14日後(最大21日後)に発症し、発熱、倦怠感、リンパ節腫脹などのインフルエンザに似た症状がみられ、その後に発疹が出ることがある。ほとんどの場合は軽症で、2週間から4週間かけて自然治癒するとされている。

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、6月5日時点で欧州を中心に29カ国で900人を超えるサル痘感染者が確認されており、米国でもニューヨーク州やカリフォルニア州、フロリダ州など12州で25人の感染が確認されている。

(注)6月2日現在、CDCからの最終的な確認を待っている。

(永田光)

(米国)

ビジネス短信 2dd0708567bbc7ff