武漢市到着時には48時間以内のPCR検査陰性証明が必須
(中国)
武漢発
2022年06月09日
中国国内で出張する際の、目的地などにおける防疫措置は、中国政府ウェブサイト内のデータベース「各地疫情防控政策措施」(以下、同データベース)を通じ確認できる(2022年6月9日記事参照)。
筆者は、湖南省長沙市から湖北省武漢市に移動する際に、WeChatのミニプログラム「国務院客戸端」内の同データベースを活用し、48時間以内のPCR検査陰性証明の取得など、武漢市に入る際の必要書類を事前に把握し、準備したため、スムーズに武漢市に入ることができた。ジェトロ武漢事務所駐在員が、5月27、28日にそれぞれ高速鉄道と自動車で武漢市入りしたが、その際の武漢市での防疫措置を以下のとおりまとめた。
鉄道駅でのPCR検査所は混雑
〇高速鉄道で武漢市に入る場合(5月27日時点)
まず到着駅(武漢駅)構内で、身分証(外国人の場合パスポート)および48時間以内の陰性証明を提示した。陰性証明は、48時間以内のPCR検査の結果が反映された健康コードでも代用できる。その後、PCR検査を受け、PCR検査サンプル採取証明を受け取り、PCR検査は完了となった。
駅出口には、PCR検査サンプル採取証明の確認所がある。PCR検査サンプル採取証明を受け取っていない場合は駅から出られなくなり、再度PCR検査を受ける必要がある。PCR検査を受けた際には、必ずPCR検査サンプル採取証明を受け取っておく必要がある。
駅構内では、PCR検査のため行列ができており、検査所到着から検査終了まで約30分かかった。
〇高速道路を利用して武漢市入りする場合(5月28日時点)
高速道路を利用した場合は、武漢市に入ったところでPCR検査所に誘導された。
PCR検査所では、まず車に乗ったまま、乗員全員が行程コードおよび48時間以内の陰性証明を提示する必要がある。陰性証明は、48時間以内のPCR検査の結果が反映された健康コードでも代用できる。上記2点が確認されると、空きスペースに車を停車し、下車してPCR検査を行う。検査後、PCR検査サンプル採取証明を受け取ればPCR検査は完了となる。
武漢市では引き続き厳しい防疫措置を実施
湖北省では、5月下旬時点でも、外国から入国する場合に加え、中国の他省から到着する場合にも厳しい防疫措置が実施されている。湖北省に入る際は、48時間前までに行ったPCR検査陰性証明(以下、陰性証明)が必須となる。
なかでも武漢市の防疫措置は厳しく、武漢市到着当日および3日目にPCR検査を行う必要がある。当日の検査は、到着時に実施されるPCR検査で代用できるが、3日目の検査は自分での受検が必要だ。受検場所は武漢市内の無料PCR検査所に行けば問題ない。
湖北省居住者が省外から湖北省に帰省した場合、居住地の社区に報告する必要がある。WeChatのミニプログラム「武漢戦疫」で社区へ報告できるが、外国人は「武漢戦疫」での報告ができないため、自ら社区事務所に報告する必要がある。居住するマンションなどによっては、マンションに報告すればマンションが代わりに社区に報告してくれるケースもある。
(楢橋広基)
(中国)
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