ジョージアで初のサル痘感染症例を確認
(ジョージア、ロシア)
欧州ロシアCIS課
2022年06月20日
黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地域に位置するジョージアの国立疾病・公衆衛生管理センターは6月15日、国内初となるサル痘ウイルス感染症例を確認したと発表した。
患者には欧州への渡航歴があった。症状は軽度で、治療を受けて既に退院しているという。同センターは患者と接触した人についてもモニタリングを行ったが、症状は見られなかった。
ジョージアの隣国ロシアでは、サル痘ウイルス感染症例は確認されていない。連邦消費者保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)はロシアでの感染拡大の可能性は低いとしている。また、サル痘ウイルスの自然宿主となり得るげっ歯類(注)などとの接触を避けるよう国民に呼びかけている(「イズベスチヤ」紙6月15日)。
世界保健機関(WHO)は6月10日、サル痘ウイルスを風土病としない28カ国で1,285件の感染症例が確認されていると発表している(6月10日付プレスリリース)。
(注)ネズミ、リス、ヤマアラシなどを代表とする動物群を指す
(宮下恵輔)
(ジョージア、ロシア)
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