2024年米大統領選の民主党候補、64%がバイデン氏以外を望む、世論調査
(米国)
米州課
2022年07月12日
米国の「ニューヨーク・タイムズ」紙とニューヨーク州のシエナ大学が7月11日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。
それによると、2024年の大統領選挙が今日行われたら、誰に投票するかという問いに対して、ジョー・バイデン大統領が44%、ドナルド・トランプ前大統領が41%で、バイデン氏が3ポイント上回った。一方で、民主党は候補者としてバイデン氏を再指名すべきか、もしくは別の候補者にすべきかという問いには、「バイデン氏以外の候補者」が64%と大多数を占め、「バイデン氏」は26%と3割を下回った。その理由として、「年齢」33%、「仕事ぶり」32%、「誰か新しい候補者を望む」12%、「進歩が十分でない」10%などが挙がった。バイデン氏の大統領としての仕事ぶりに対する支持率は33%(「強く賛同する」13%、「やや賛同する」20%)にとどまった。
米国が現在直面する最も重要な問題としては、「経済」20%、「インフレ・生活費」15%、「民主主義の状況・政治的分断」11%、「銃に関する政策」10%、「中絶・女性の権利」5%が上位を占めた。
調査会社ラスムッセン・レポートが7月9日に発表した中間選挙に関する世論調査結果(注2)では、議会選挙が今日行われたら、民主党、共和党いずれの候補者に投票するかを聞いたところ、共和党候補(48%)が民主党候補(40%)を8ポイント上回った。
また、調査会社OHプレディクティブ・インサイツは7月8日、アリゾナ州連邦上院選挙の共和党予備選の世論調査結果(注3)を発表した。
それによると、ドナルド・トランプ前大統領が2022年6月に支持を表明したブレーク・マスターズ氏(ベンチャーキャピタリスト)が前回調査(2022年7月1日記事参照)に続いてリードしている。今回は、ジム・レイモン氏(再生エネルギー企業元役員)への支持がマーク・ブルノビッチ氏(州司法長官)をやや上回るという変化もみられた。マスターズ氏の支持率は25%、レイモン氏18%、ブルノビッチ氏14%だった。
しかし、投票先が未定という割合が35%(前回41%)と依然高く、見通しは不透明といえる。同州の予備選は8月2日実施予定。
(注1)実施時期は7月5~7日、対象者は全米の登録有権者849人。
(注2)実施時期は7月5~7日、対象者は全米の中間選挙投票予定者2,000人。
(注3)実施時期は6月30日~7月2日、対象者はアリゾナ州の有権者515人。
(松岡智恵子)
(米国)
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