ブラジルの全国保健局審議会がサル痘を警戒

(ブラジル、中南米)

サンパウロ発

2022年07月29日

ブラジル保健省は727日、日次で更新する「サル痘に関する情報」の中で、国内のサル痘感染者数が978件となったと発表した。サンパウロ州が744件で、全体の76%を占めている。

保健省はサル痘の動向を監視するチームを523日に省内に発足させた。69日には、国内で初めてサル痘感染が保健省によって確認された(2022年6月15日記事参照。全国保健局審議会(CONASS)のネシオ・フェルナンデス会長は「サル痘に関する最新の情報は限定的で、時間をかけて調査・研究を行っていく必要がある。過小評価してはならない」との警戒感を示したほか(723日付「CNNブラジル」)、「国内の検査体制の強化」「隔離措置を行う際の適切な基準の設定」「ワクチンの入手」の3つが公共政策として重要になるとの見解を示した(726日付「BBCニュースブラジル」)。

保健省は723日、世界保健機関(WHO)の下部機関である汎米(はんべい:パンアメリカン)保健機関(PAHO)にサル痘のワクチン調達を働きかけていると説明している。

(古木勇生)

(ブラジル、中南米)

ビジネス短信 ec304015770f0d11