米フロリダ、テキサス州知事選、共和党現職優位の見通し、米世論調査
(米国)
米州課
2022年08月18日
米国の11月の中間選挙投票日と同時に行われるフロリダ、テキサス両州知事選では、現職の共和党候補者が優位とみられることが各種世論調査からわかった。
北フロリダ大学が8月16日、フロリダ州知事選などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、もし今日フロリダ州知事選が行われたら誰に投票するかとの問いに、現職のロン・デサンティス氏と民主党の主要候補チャーリー・クリスト氏(連邦下院議員)やニッキー・フリード氏(同州農務長官)の直接対決を想定した。その結果、デサンティス氏とクリスト氏の直接対決では50%対42%、デサンティス氏とフリード氏では50%対43%と、デサンティス氏が優勢だった。同州の予備選挙は8月23日に実施される。
デサンティス氏は2024年大統領選挙の共和党候補としても名前がたびたび挙がってきたが(2022年8月1日記事参照)、もし今日2024年大統領選挙の共和党予備選が行われたら、「ドナルド・トランプ前大統領」「デサンティス氏」「その他」のどれに投票するかという問いには、デサンティス氏が47%と、トランプ氏(45%)を2ポイント上回った。
テキサス大学(タイラー校)が8月に実施した世論調査結果(注2)では、テキサス州知事選で誰に投票するかとの問いでは、現職のグレッグ・アボット氏が46%と、民主党のベト・オルーク氏(元連邦下院議員、39%)を7ポイント上回った。6月の別会社の世論調査では、5ポイント差だった(2022年6月16日記事参照)。支持政党別では、共和党支持者の85%がアボット氏、民主党支持者の81%がオルーク氏を支持し、無党派層では、オルーク氏の支持が43%とアボット氏(41%)をわずかに上回った。人種別では、白人の57%がアボット氏、黒人の66%がオルーク氏を支持し、ラテン系ではオルーク氏の支持が45%と、アボット氏(38%)を上回っている。
また、インフレと生活費上昇の責任はどこにあるかという問いに対して、「ジョー・バイデン大統領と議会」が48%、「供給の問題」27%、「ロシアのウクライナ侵攻」12%、「アボット知事とテキサス州の規制」9%という結果だった。バイデン大統領は8月16日に「インフレ削減法案(H.R.5376)」に署名し(2022年8月17日記事参照)、インフレ対策を急いでいる。
(注1)実施時期は8月8~12日、対象者はフロリダ州の登録有権者1,624人。
(注2)実施時期は8月1~7日、対象者はテキサス州の登録有権者1,384人。
(松岡智恵子)
(米国)
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