サル痘感染者3,000人超、治療や予防目的の医薬品・ワクチン輸入手続き簡素化へ
(ブラジル)
サンパウロ発
2022年08月24日
ブラジル保健省は8月18日、日次ベースの「サル痘に関する情報」を更新し、国内のサル痘感染者数が3,450人となったことを明らかにした(注1)。約2週間で感染者数は倍増した(2022年8月8日記事参照)。
こうした状況を踏まえ、保健省は8月19日、サル痘の治療や予防を目的とした医薬品やワクチンの輸入手続きを簡素化・迅速化するべく、同製品を国家衛生監督庁(ANVISA)に登録する義務を例外的かつ一時的に免除すると発表した。ただし、世界保健機関(WHO)、欧州医薬品庁(EMA)、米国食品医薬品局(FDA)、英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)、医薬品医療機器総合機構(PMDA)、カナダ保健省(HC)により承認されている医薬品やワクチンに限る(注2)。
(注1)感染者数が最も多いのはサンパウロ州で2,279人(全体の66.1%)。
(注2)保健省は、製品が登録義務の免除対象となるかを確認し、承認する。
(古木勇生)
(ブラジル)
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