コロンビアのサル痘感染者が1週間で倍増、政府はワクチン購入計画を発表

(コロンビア)

ボゴタ発

2022年08月24日

コロンビア国立衛生所(INS)は822日、国内におけるサル痘感染者数が273人になったと発表した。1週間前の129人から倍増した。地域別では首都ボゴタが最も多く、227人、次いでアンティオキア県14人などとなっている。現段階では全ての感染者の追跡調査ができており、いずれも重症化はしていない。カロリナ・コルチョ保健相は823日、汎(はん)米保健機構(PAHO)から5,600回分のサル痘ワクチンを購入する計画であると明らかにした。

コロンビアでは、624日に初めてサル痘の感染者が確認された。約1カ月後の726日までに感染者数は12人に増え、保健省は国内における感染リスクを「中程度」から「高い」に引き上げた。それまでの感染者は全て海外渡航歴があるケースだったが、感染者の増加による市中感染のリスクが高まってきたとし、適切な対策を講じる必要があると判断した。保健省は、感染リスク引き上げと同時にアクションプランも発表した。国内に9カ所ある公衆衛生センターの診察枠拡大、10カ所の教育機関併設の研究所での診察、また入国審査時に質問を追加することなどが盛り込まれた。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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