ジェトロ、高齢者介護分野の展示会に初出展

(香港)

香港発

2022年08月16日

7Golden Age Expo and Summit外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます857日に香港コンベンションセンターで開催された。本展示会は、香港の高齢者介護分野の先駆けとして回を重ねており、約100社・団体が出展。ジェトロは初めてブースを出展し、外国機関としては唯一の出展となった。

開催テーマには、「スマートエイジング(自分らしく年齢を重ねていく)」が掲げられ、関連セミナーやイベントもリアルとオンラインを合わせたハイブリット形式で開催された。高齢化が進む香港では、政府が高齢者向けのサービスや施設の拡充を進めている(2020年6月24日付地域・分析レポート参照)。こうした中で、機能性や品質の高さから日本製の介護関連商品に対する需要が高まってきている。関連イベントの中では、介護商品を扱う企業によるパネルディスカッションを開催。日本企業も登壇し、日本での介護の現状とともに自社製品を紹介した。

ジェトロブースでは、Japan Street(ジェトロが運営する海外の有力バイヤー専用のオンラインカタログサイト)をバイヤー向けにPR。また、滑りにくい靴底加工が施されている高齢者向けシューズや、軽量マグネシウム合金を素材とする杖(つえ)、とろみ成分を含んだ介護食品など、日本企業10社が提供する20商品の展示を行った。ブースには、介護関連施設事業者や関連商品の卸売・小売業者などのほか、一般来場者も訪れた。ブース来訪者から寄せられた主なコメントは以下のとおり。

  • 高齢者向けに特化した靴は、これまで香港でほぼ取り扱いがない。ニーズを捉えた新たな市場開拓が期待できる。
  • マグネシウム合金の杖は、リンゴ1個分ほどの重さで大変軽いことに驚いた。デザインも良く、カラーバリエーションも多いため、消費者にとって選ぶ楽しさがあると思う。
  • 添加物を含まない日本製の介護食品は安心して高齢者に提供できる。
  • これまで韓国製や米国製の商品を扱っているが、日本製もぜひ扱いたいと考えていたところ。ジェトロのJapan Streetを活用して日本製品を発掘したい。

今後、香港市場における日本製高齢者介護分野商品の販路開拓の可能性を実感する出展となった。

写真 ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

ジェトロブースの様子(ジェトロ撮影)

(日下部有希)

(香港)

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