中国~キルギス~ウズベキスタン鉄道の事業化調査、キルギスで開始

(ウズベキスタン、キルギス、中国)

タシケント発

2022年09月06日

国営キルギス鉄道のロマン・スパスキー主任技師(役員級)は825日、キルギスを経由して中国とウズベキスタンを結ぶ鉄道建設事業の事業化調査を実施し、2023年第2四半期(46月)ごろまでに完了させると述べた(現地メディア「24.kg825日)。

調査対象区間は、キルギスの中国との国境地点トルガルトから、ウズベキスタンとの接続線を持つジャラル・アバド(添付資料地図参照)。調査実施のため中国から157人の専門家が既にキルギスに到着している。キルギス国内のトルガルト~マクマル区間に中国が採用する標準軌(軌間1,435ミリ)のレールを敷設する案が挙がっている(米国系現地メディア「オゾドリク」826日)。キルギスとウズベキスタンの鉄道では、ロシアと同じ軌間1,520ミリが採用されている。

この鉄道敷設事業は、キルギス独立後で最も野心的な事業と評されている。山岳が多い同国の物流問題を解決し、ロシア、カザフスタンに次ぐ中国製品の欧州向け輸送ルートとして年間1,000万トンの貨物輸送需要が見込まれている。

50億ドルとも見積もられる事業費の資金源は特定されていないが、20227月に中国の王毅・国務委員兼外交部長(外相)がキルギスを訪問した際、91516日にウズベキスタンのサマルカンドで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議の場で、ウズベキスタンを含めた3カ国による同鉄道建設に関する協定締結の可能性に言及したとも報じられており、キルギス側の期待は高まっている。

写真 マクマルとジャラル・アバド間の工事予定現場付近。鉄道敷設には山岳地帯を超える必要があり、多額の事業費が必要とされる(ジェトロ撮影)

マクマルとジャラル・アバド間の工事予定現場付近。鉄道敷設には山岳地帯を超える必要があり、多額の事業費が必要とされる(ジェトロ撮影)

(ウラジミル・スタノフォフ)

(ウズベキスタン、キルギス、中国)

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