高リスク層へのサル痘ワクチン2回目接種を実施へ

(英国)

ロンドン発

2022年09月30日

英国保健安全保障庁(UKHSA)は9月23日、サル痘に関連し、感染リスクの最も高い層への2回目のワクチン接種の実施を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。多くのクリニックでは1回目接種を優先しているものの、一部では対象者に2回目の接種を実施するとしている。2回目接種は1回目接種から2~3カ月後に行い、対象者には国営医療サービス(NHS)から連絡が届く仕組みとなっている。

UKHSAによると、9月20日時点で4万5,000人超がワクチンを接種した。より幅広い層への接種については、UKHSAは現時点で計画はしていないとしているが、引き続き見直しを行うとしている。

ワクチンについては、追加で2万回分をデンマーク企業ババリアン・ノルディックから調達するとしている。なお、今回の発表に先立ち、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、同社の天然痘用ワクチン「インバネックス」のサル痘に対する免疫効果を承認していた。

9月26日時点で英国でサル痘に感染、または感染した可能性が高いとされる人は3,635人。1日当たりの感染者数は7月中旬の60人超をピークに、9月上旬では平均15人未満と低水準で推移している。

(山田恭之)

(英国)

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