米州知事選見通し、アリゾナ接戦、ジョージア共和党現職優位、各種世論調査

(米国)

米州課

2022年09月12日

11月の米国中間選挙と同日に実施される州知事選挙で、アリゾナ州では極めて接戦、ジョージア州では共和党現職候補優位の見通しであることが、各種世論調査から分かった。

エマーソン大学が9月9日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)では、アリゾナ州で、もし今日州知事選が行われたら誰に投票するかという問いに対して、民主党候補のケイティ・ホッブス氏(州務長官)、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のケイリ・レーク氏(元テレビ・キャスター)がともに46%と互角となり、厳しい接戦になる見通しだ。

米国メディアのインサイダー・アドバンテージとフォックス5が9月9日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)によれば、ジョージア州で、州知事選を想定した質問では、現職の共和党候補ブライアン・ケンプ氏が50%と、民主党候補のステイシー・エイブラムス氏(元州下院議員、42%)を8ポイント引き離す結果となった。6月に実施されたキニピアク大学の調査では、両者互角との結果だったが(2022年6月30日記事参照)、選挙まであと2カ月となり、ケンプ氏が優位な状況になってきたとみられる。「ニューヨーク・タイムズ」紙(電子版9月7日)は、「アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション」の世論調査の結果も踏まえ、黒人であるエイブラムス氏の黒人有権者からの支持が意外と低いことを指摘している。

また、中間選挙の議会選挙に関しては、調査会社ラスムッセン・レポートが9月に実施した世論調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注3)では、もし今日議会選挙が行われたら民主党、共和党のいずれの候補に投票するかという問いに対しては、共和党候補が46%、民主党候補が42%と共和党候補が4ポイントリードした。一方、経済誌「エコノミスト」と調査会社ユーガブが9月に実施した世論調査PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注4)では、同様の質問に対して、民主党候補が44%、共和党候補が38%と民主党候補が6ポイントリードしており、拮抗(きっこう)する状況が続いている。

(注1)実施時期は9月6~7日。対象者はアリゾナ州の投票予定者627人。

(注2)実施時期は9月6~7日。対象者はジョージア州の投票予定者550人。

(注3)実施時期は9月4~8日。対象者は全米の投票予定者2,500人。

(注4)実施時期は9月3~6日。対象者は全米の成人1,500人。

(松岡智恵子)

(米国)

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