米連邦上院選世論調査、ジョージアは接戦、コロラドは民主党現職優勢

(米国)

米州課

2022年10月12日

米国の11月の中間選挙の連邦上院選で、ジョージア州では接戦、コロラド州では民主党現職候補がリードしていることが各種世論調査からわかった。

ボストンのエマーソン大学は10月11日、ジョージア州の中間選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

それによると、もし今日、連邦上院選が行われれば誰に投票するかという問いに対して、民主党現職のラファエル・ワーノック氏が48%、ドナルド・トランプ前大統領が支持する共和党候補のハーシェル・ウォーカー氏(元プロフットボール選手)が46%と、ワーノック氏がわずかにリードしている。8月の同大学の調査では、ウォーカー氏(46%)がワーノック氏(44%)をリードしており、今回は入れ替わった。ウォーカー氏の個人的な中絶を巡る疑惑が浮上したことが影響したとみられる。支持するかしないかにかかわらず、上院選で勝利すると予測するのはどちらの候補かという問いでも、ワーノック氏が55%とウォーカー氏(45%)を上回った。

ニューヨーク州のマリスト世論研究所が10月に実施したコロラド州の世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注2)によると、本選を想定した問いに対して、民主党現職のマイケル・ベネット氏が48%と、共和党候補ジョー・オディア氏(実業家、41%)を7ポイントリードしている。

ベネット氏への見方として、「好意的」は39%、「好意的でない」は31%で「好意的」が上回り、オディア氏は、「好意的でない」が34%と、「好意的」(27%)を上回った。また、オディア氏は「わからない、聞いたことがない」が38%と、ベネット氏(30%)を上回った。連邦下院選挙で民主党候補、共和党候補のいずれに投票するかという設問で、確実に投票するという有権者の間では、民主党候補、共和党候補とも45%と拮抗(きっこう)している。

選挙情報サイト270トゥウィンの連邦上院選の選挙予想(注3)は、ジョージア州が「接戦」、コロラド州が「民主党優勢」だ(10月11日現在)。

(注1)実施時期は10月6~7日、対象者はジョージア州の投票予定者1,000人。

(注2)実施時期は10月3~6日、対象者はコロラド州の成人1,221人。

(注3)サバトズ・クリスタル・ボール、クック・ポリティカル・レポート、インサイド・エレクション、スプリット・チケット、ファイブ・サーティエイト各社の総合判定に基づく。

(松岡智恵子)

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