UAEマスダール、中央アジアでメガソーラー展開

(キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦)

タシケント発

2022年12月27日

アラブ首長国連邦(UAE)の再生可能エネルギー大手マスダールが中央アジアのグリーンエネルギー分野で存在感を高めている。同社は12月15日、キルギスエネルギー省との間で発電容量200メガワット(MW)の太陽光発電所建設に関する契約を締結した。2023年6月に着工、2025年に完工・運転を開始する予定。マスダールの投資額は1億8,000万ドルとなる見込み。キルギスのメディア「ベチェルニー・ビシケク」(12月15日)が報じた。

マスダールは4月にエネルギー省と、再生可能エネルギー分野の協力覚書を締結した。覚書では、キルギスで地上設置型太陽光発電だけでなく、浮体式太陽光発電や水力発電など、合計1ギガワット(GW)規模の事業投資可能性を検討するとされていた。

同社はウズベキスタンでも12月15日にブハラ州での250MWの太陽光発電所建設事業を落札した。2023年第4四半期(10~12月)に着工し、2024年第4四半期に運転開始を予定する。同社はウズベキスタンのナボイ州で太陽光発電所を2021年8月に稼働させているほか、サマルカンド州などで太陽光発電所を建設中だ(2022年8月29日記事参照)。

このほか、マスダールは11月22日に100MWの太陽光発電所の建設に関する協力協定をトルクメニスタンの国営電力会社トルクメンエネルゴと締結した。マスダールにとって初のトルクメニスタンでの事業となる。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アラブ首長国連邦)

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