電子ごみの輸入規制HSコード改正へ、公聴会を実施中

(タイ)

バンコク発

2023年01月16日

タイ商務省外国貿易局(DFT)は2022年12月から、電子ごみ(E-waste、注)の輸入禁止を定めた現行規則(2020年8月11日付通達)の改正に向けた公聴会をウェブサイト上で実施している外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。事業者などの利害関係者は、2023年2月2日までに意見を表明することができる。

同通達の対象となる電子ごみの種類に変更はなく、工業省の有害物質リスト(2013年)PDFファイル(1.7MB)のリスト5.2「化学廃棄物」の2.18番に記載されている物品。電気・電子機器および同部品またはスクラップ(発電機のスクラップを除く)で、電気コンデンサやその他のバッテリー、水銀スイッチ、ブラウン管などの活性ガラス、ポリ塩化ビフェニル(PCB)入りコンデンサ、または、カドミウム、水銀、鉛、PCBが混入したものだ。

ただし、タイにおける関税分類番号(HSコード)が2017年版から2022年版に変更されたことに伴い、改正後の規制対象電子ごみリスト(2021年9月14日記事参照)もHSコード2022年版へと移管される。

利害関係者からの意見を聴取・検討した後、DFTは改正通達の草案を内閣に提出し、審議される予定。閣議での承認後、商務相の署名と王室官報への掲載を経て、新たな通達として公布日の翌日から発効する。

(注)電気製品や電子機器などの廃棄物。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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