2023年世界経済フォーラム年次総会が開幕へ

(世界、スイス)

ジュネーブ発

2023年01月16日

世界経済フォーラム(WEF)の第53回年次総会(ダボス会議)が1月16~20日に、スイスのダボス、クロスタースで開催される。今回の年次総会のテーマは「分断された世界における協力」と設定されており、主催者発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、52人の国家元首・政府代表を含む、130カ国から2,700人のリーダーが参加する予定。

同発表の中で、WEFの創設者であるクラウス・シュワブ会長は「私たちは、政治的、経済的、社会的なさまざまな力が、世界および国家レベルで分断を拡大させていることを目の当たりにしている」とし、今回の会議の意義を強調している。

また、全てのセッションにおいて、ジェンダーと地理的な多様性に特に重点を置くとしている。期間中に開催されるセッション外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの多くは、WEFのウェブサイトやソーシャルメディアなどを通じてオンライン配信される。今回のプログラムは、具体的に以下の5つの観点から議論するとしている。

  1. エネルギー、気候、自然のための新しいシステムを背景に、現在のエネルギーと食料の危機に対応する。
  2. 高インフレ、低成長、高負債の現在の経済圏に、投資、貿易、インフラの新しいシステムで対応する。
  3. 企業のイノベーションとレジリエンスのために最先端テクノロジーを活用する新システムといった観点から、現在の産業界の逆風に対応する(第4次産業革命関連)。
  4. (労働市場の在り方に注目した)仕事、スキル、介護の新たな制度のもとで、現在の社会的弱点に対処する。
  5. 多極化した世界における対話と協力のための新たなシステムで現在の地政学的リスクへ対応する。

(竹上嗣郎)

(世界、スイス)

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