カンボジアでASEAN最大級のイオンモール3号店が先行オープン

(カンボジア)

プノンペン発

2023年01月10日

イオンモールは20221215日、ASEAN最大規模となるカンボジア3号店「イオンモール・ミエンチェイ」を先行オープンした(注1)。同モールは、首都プノンペンから南に約8キロ、フンセン道路沿いに位置する。周辺では住宅やマンション、インターナショナルスクール、新空港の開発が進められるなど、人口増加が見込まれており、広域からの集客が期待される。

同モールは、「エデュテインメント(エデュケーション+エンターテインメント)」をコンセプトとして、子供用の大型滑り台や、カンボジアのショッピングモールで初となる大型の屋外公園、最新鋭のデジタルサイネージ(大型電子看板)などを設置し、教育とエンターテインメントの場を提供する。

イオンは、スーパーマーケット、ドラッグストア、ベビー・キッズ用品を扱う専門店などを展開。スーパーマーケットに隣接したイートインスペースでは、日本食エリアを拡充し、寿司(すし)バーや鉄板焼きカウンターが導入された。

オンラインとオフラインの融合を実現するショールームストア

同モール内には、日本商品のサンプル展示をし、気になる商品をその場でQRコードからオンライン購入できる常設ショールームストアがオープンした(注2)。同ストアには日本の加工食品や化粧品、酒器や生活用品などが並べられ、試飲した日本酒をオンライン購入できるバーカウンターも設けられた。実際に商品に触れてもらうことで顧客体験を充実させ、オンラインでの購入につなげるオフラインとオンラインの融合(OMO)を実現する取り組みとなる。

写真 同モールに導入された大型電子看板の様子(ジェトロ撮影)

同モールに導入された大型電子看板の様子(ジェトロ撮影)

写真 イオンスーパーマーケットのイートインスペースにある寿司バーの様子(ジェトロ撮影)

イオンスーパーマーケットのイートインスペースにある寿司バーの様子(ジェトロ撮影)

写真 同モール内の化粧品エリアで販売される日本商品の様子(ジェトロ撮影)

同モール内の化粧品エリアで販売される日本商品の様子(ジェトロ撮影)

写真 ショールームストアに並ぶ商品サンプルと購入用QRコード(ジェトロ撮影)

ショールームストアに並ぶ商品サンプルと購入用QRコード(ジェトロ撮影)

(注13号店の敷地面積は174,000平方メートルで、カンボジアのショッピングモールとして最大。1号店の68,000平方メートル(2014年開業)、2号店の10万平方メートル(2018年開業)と比べても過去最大となる。3号店のグランドオープンは2023年前半を予定。

(注2)商品は、イオンモールが運営するオンラインショッピングアプリ「AEON MALL PLUS」で購入可能。「AEON MALL PLUS」の配送エリアは、プノンペン都内からカンボジア国内へ順次拡大の予定。

(藤田ゆか)

(カンボジア)

ビジネス短信 5e3c126d457c5889