サウジアラビアで日本産和牛の販売始まる

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2023年01月24日

サウジアラビアで日本産和牛の販売が始まった。119日にジェトロがリヤド市内の牛肉卸売業者に問い合わせたところ、日本産和牛の販売を正式に開始したことが確認された。

サウジアラビア向け日本産和牛の輸出については、農林水産省と厚生労働省が連携してサウジアラビア政府と協議し、20206月に輸出条件や輸出検疫証明書様式について合意していた。

サウジアラビア向けに日本産和牛を輸出するには、日本国内のハラール食肉処理証明書発行機関がサウジアラビア政府に登録されており、当該機関からハラール認証を受ける処理施設が都道府県などから認定を受けている必要がある。

日本産和牛の主な輸出条件外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、(1)日本で生産された牛由来であること、(2)動物性タンパク質(魚粉を除く)、および豚由来畜産物などイスラム教で禁じられているものを給餌していない牛由来であること、(3)サウジアラビア政府に登録されたハラール食肉処理証明書発行機関が発行した証明書が添付されていることの3点となっている。輸出に必要な書類・申請などは農林水産省のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。

サウジアラビアではオーストラリア産和牛が市場に多く出回っており、和牛への認知度は高いものの、日本産とオーストラリア産の違いについては正しく理解されていない。前述の牛肉卸売業者によると、販売価格も日本産はオーストラリア産と比較して数倍以上の差があるため、今後、日本産和牛に対する理解や認識を高めるためのプロモーションを行う必要があるとのことだった。

(林憲忠)

(サウジアラビア、日本)

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