2022年中東アフリカ地域のベンチャー投資額はトルコが最大、次いでUAE

(中東、アフリカ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、トルコ、ナイジェリア、ケニア)

ドバイ発

2023年02月16日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本拠を置くMAGNiTT(マグニット)は1月中旬、中東・北アフリカ(MENA)地域やアフリカなど(注)のスタートアップへの投資に関する統計をまとめた「2023年新興ベンチャー市場投資レポート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した(2023年2月16日記事参照)。

レポートでは、同地域におけるスタートアップへの投資の件数、金額や投資家〔ベンチャーキャピタル(VC)など〕に関する情報が報告されている。2022年の同地域全体の投資額は72億3,800万ドル(2021年の74億1,200万ドルから2.3%減)、投資件数は1,473件(前年の1,540件から4.4%減)となり、前年と比べて微減だった。2020年(21億9,100万ドル、1,105件)から2021年にかけては大きく伸びた一方で、2021年から2022年は緩やかに推移した。

同レポートによると、国別では、投資金額で1位はトルコが16億3,300万ドルとなり、続いてUAEが11億9,000万ドル、サウジアラビアが9億8,700万ドル、ナイジェリアが8億3,800万ドル、ケニアが5億9,500万ドルとなった。投資件数でも最多がトルコで295件、続いてナイジェリア198件、エジプト160件、UAE153件、サウジアラビア144件となった。

(注)MAGNiTTはこれまで主にMENA地域についてのレポートを発表していたが、近年はカバー範囲を拡大し、2023年はアフリカ大陸、トルコ、パキスタンを加えた上で、当該地域を「新興ベンチャー市場(Emerging Venture Market)」と総称している。なお、イスラエルは報告対象に含まれていない。

(山村千晴)

(中東、アフリカ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、トルコ、ナイジェリア、ケニア)

ビジネス短信 7eb20e7d2f425f7a