フェースマスクの輸出規制、2024年1月まで延長

(タイ)

バンコク発

2023年02月20日

タイ商務省国内商取引局(DIT)は1月25日、物品・サービス価格中央委員会(CCP)告示第1/2566号をPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)出し、フェースマスクの輸出規制を同日から1年間(2024年1月24日まで)延長した。同規制は国内でのフェースマスクの公正価格と十分な供給を確保するため、2020年2月から開始、2023年1月24日まで延長していた。

輸出規制の内容は前回告示(2022年4月26日記事参照)と同じで、布製と洗浄可能なフェースマスクを除く以下の品目を対象とする。

  • 医療用マスク(N95フェースマスクを含み、活性炭やバルブの有無を問わない、注)
  • 産業用使い捨てマスク
  • 使い捨て防じんマスク(N95フェースマスクを含み、粉じん、花粉、煙などを防ぐ目的のもので、活性炭やバルブの有無を問わない)

フェースマスクの輸出者は所定の条件や手続きに従って、輸出貨物に関連する詳細情報(製品タイプ、カテゴリー、仕様、製品グレード、数量、仕向け地、船積み日)などをCCPに提出し、事前承認を得る必要がある。輸出するたびに当該貨物に対する輸出許可が必要となり、取得した許可書をその都度提示しなければならない。

また、個人使用目的でフェースマスクを1回の渡航につき30枚以内の量で国外に持ち出す場合や、フェースマスクを使用する必要があることが明記された診断書を持っている場合で50枚以内の量であれば、適用外となる。

(注)N95は、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアした微粒子対応マスク。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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