ドバイで食品総合見本市「ガルフード2023」開催、ジェトロもパビリオン設置

(アラブ首長国連邦、日本)

ドバイ発

2023年03月02日

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国で2月20~24日、中東最大級の食品総合見本市「ガルフード(Gulfood)2023」が開催され、ジェトロはジャパンパビリオンを設置した。ガルフードの開催は28回目、ジャパンパビリオンの設置は10回目となる。ジャパンパビリオンには調味料や菓子、水産加工品、茶、健康食品、飲料などを取り扱う企業から30社が出展した。

今回のガルフードは前年に比べて入場者が増加し、特に午後の時間帯はジャパンパビリオンの通路を歩くのが容易でないほど混雑した。現地では新型コロナウイルスの影響はほとんど見られなくなり、今回は会場内のマスク着用も任意で、実際にマスクを着用している来場者はほとんど見かけなかった。

写真 会場内のメイン通路(ジェトロ撮影)

会場内のメイン通路(ジェトロ撮影)

ガルフードには中東や欧州、アフリカなど世界各国からバイヤーが集まることから、出展者の多くがUAEのみならず、周辺国に広くPRすることを目的としている。出展者からは、UAE以外ではサウジアラビアからのバイヤーが特に多いという声が聞かれた。そのほか、インドや欧州各国、クウェートをはじめとした周辺国からの引き合いも多く見られた。出展者は夜もその日に商談した相手方宛ての見積りを作成したり、引き合いのあった相手方と個別に面会したりするなど、会期を有効に使っていたようだ。

ジャパンパビリオンが設置されたホールは「世界の食べ物(World Food)」という区分けで、各国のパピリオンが設置された。会場内には品目ごとに分かれたホールもあり、「肉・鶏肉(MeatPoultry)」のホールには、日本畜産物輸出促進協議会のパピリオンが設置された。同パビリオンには和牛を扱う4社がブースを設置したほか、ステージも設けられ、和牛の特徴に関するセミナーや、和牛のカッティング、シェフによる調理実演、試食が行われた。こうしたイベント時にはステージ前の席は満席となり、立ち見客も出て、多くの注目を集めた。

写真 ジャパンパビリオンのブース(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンのブース(ジェトロ撮影)

写真 和牛のカッティング実演の様子(ジェトロ撮影)

和牛のカッティング実演の様子(ジェトロ撮影)

(高橋建朗)

(アラブ首長国連邦、日本)

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