UAEとトルコ、包括的経済連携協定に署名

(アラブ首長国連邦、トルコ)

ドバイ発

2023年03月15日

アラブ首長国連邦(UAE)とトルコは3月3日、2国間の包括的経済連携協定(CEPA)に署名した。UAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が同日にツイッターで発表したほか、UAEの地元各紙が報じている。

UAEのサーニー・ビン・アフマド・アール・ゼイユーディ貿易担当国務相はUAEの「ナショナル」紙に対し、CEPAは2023年半ばに発効する見込みで、これにより向こう10年間でUAEにおいて約2万5,000人の高度人材の雇用や、トルコ国内市場で約1万人の雇用を生み出すほか、両国間の非石油貿易は現在の189億ドルから5年後には約2.1倍の400億ドルに達するとした。

UAE政府は2021年9月に発表した今後50年の成長に向けた国家施策「プロジェクト50」で、トルコを含む8カ国(注)とCEPA締結に向けた交渉を開始すると発表し(2021年9月13日記事参照)、2022年2月にインド(2022年2月24日記事参照)、5月にイスラエル(2022年6月2日記事参照)、7月にインドネシア(2022年7月7日記事参照)と既に署名を実現させた。トルコはUAEにとって4番目のCEPA締結国となった。現在では26カ国とCEPA締結に向けて交渉中であることを明らかにしており、ゼイユーディ大臣は「3~4週間以内にはジョージアとカンボジアと合意に達する見込みのほか、今後も続々と合意の発表ができるだろう」としている。

(注)インド、インドネシア、トルコ、英国、イスラエル、ケニア、韓国、エチオピア

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦、トルコ)

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