ヨハニス大統領が訪日、日本との戦略的パートナーシップを締結予定と発表

(ルーマニア、日本)

ブカレスト発

2023年03月07日

ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領が3月6~8日まで訪日している。日本に滞在中、岸田文雄首相との間で両国の戦略的パートナーシップ確立に関する共同宣言に署名する予定だ(3月3日付大統領府プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。ルーマニアにとってアジアとの同パートナーシップ締結は韓国に次いで2カ国目となる。EU加盟国として、2021年に採択された「インド太平洋地域における協力に関するEUの戦略」(2021年9月17日記事参照)に基づき、同地域でルーマニアの役割を強化することは外交政策上、また経済・投資関係で重要としている。

大統領府は、日本との戦略的パートナーシップの確立により、外交政策と安全保障、経済協力と開発援助、文化・科学技術・イノベーション・研究開発の3分野での協力が深まるとした。さらに、プレスリリースでは、日本が協力する最先端のインフラやエンジニアリングの一例として、小型モジュール炉(SMR)、グリーン水素、高出力レーザー、ドナウ川つり橋(2021年9月1日記事参照)、ブカレスト地下鉄6号線(2021年12月3日記事参照)などに言及した。高出力レーザーでは、ブカレストの超高強度レーザー科学研究所(ELI-NP)に技術協力している大阪大学レーザー科学研究所(2022年2月1日記事参照)と同研究所に設備を納入しているオカモトオプティクス(横浜市)に高い期待が寄せられている。

(西澤成世)

(ルーマニア、日本)

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