イランがサウジアラビアとの合同商工会議所開設に向けた交渉開始を発表

(イラン、サウジアラビア)

テヘラン発

2023年04月07日

イラン商工会議所(ICCIMA)は4月3日、イラン・サウジアラビア合同商工会議所の設立を目指すと発表した(4月3日付イラン商工会議所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

イランとサウジアラビアは、2016年以来、断交状態だったが、2023年3月10日に中国の仲介により国交を正常化させることで合意。合意内容には、相互に大使を派遣し、大使館を再開することなども含まれていた(2023年3月13日記事参照)。

イラン商工会議所理事のケイワーン・カーシェフィー氏は、イランとサウジアラビアの国交正常化は、最近のイランの主要な政治的・経済的事柄であり、民間部門はこの建設的で前向きな相互作用を歓迎すると述べた。また、2国間の協力は地域の安定に役立つとした。

同氏は、民間部門はすでにサウジアラビアとの経済交流に必要な措置を取り始めており、イラン商工会議所とサウジアラビアの商工会議所の交渉が始まっているとし、両国間の合同商工会議所はまもなく開設され、両国の経済を前進させる有益な一歩となるだろうとした。

一方で同氏は、経済大国であるサウジアラビアの能力を活用しきれていないと指摘、2国間貿易を後押しするための努力が必要とし、両国での大使館の再開の後には、貿易ミッションの相互派遣も予定されているとした。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、サウジアラビア)

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