ティム・スコット上院議員が米大統領選立候補を表明、上院共和党で唯一の黒人議員

(米国)

アトランタ発

2023年05月23日

米国サウスカロライナ州のティム・スコット上院議員(共和党)は5月22日、母校のチャールストン・サザン大学で2024年大統領選挙への立候補を正式に表明した。スコット上院議員は5月19日、連邦選挙委員会に立候補届けを正式に提出していた。

共和党の主要候補として、ドナルド・トランプ前大統領、ニッキー・ヘイリー元国連大使(前サウスカロライナ州知事)、エイサ・ハッチンソン前アーカンソー州知事らがすでに立候補を表明している(2023年5月15日付地域・分析レポート参照)。フロリダ州のロン・デサンティス知事も、5月中に立候補届けを提出する見通しと報道されている(CNN5月19日)。

スコット上院議員は、連邦上院の共和党議員で唯一の黒人議員として知られる。1995年に地元サウスカロライナ州でチャールストン郡議会議員に立候補したのを皮切りに、公職に就いている。同議員は、ジム・デミント前上院議員が2012年末に辞任したことに伴い、ヘイリー知事(当時)により後任として指名され、2013年から連邦上院議員となり、2014年の特別選挙で当選、その後の再選を経て現在に至る。また、オラクルの共同創業者であるラリー・エリソン氏は、一貫してスコット上院議員を支援している。

サウスカロライナ州は、共和党の指名争いでアイオワ州、ニューハンプシャー州に続き3番目に投票が行われるため、重要な州と位置付けられている。スコット上院議員は地元の同州での知名度が高い。スコット上院議員の立候補により、前サウスカロライナ州知事のヘイリー氏と直接競合することになった。両候補による地元での選挙戦に注目が集まっている。

(吉田祥子)

(米国)

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