テヘランで第27回国際石油展示会が開催、ロシアと中国も出展

(イラン、ロシア、中国)

テヘラン発

2023年05月19日

イランのテヘランで5月17日、第27回イラン国際石油・ガス・精製・石油化学展示会(イラン・オイルショー2023)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが開幕した。同展示会は5月20日までの予定。

同展示会には、掘削や、くみ上げ機器、計測・分析技術、石油製品、石油輸送システムなどの分野で、イラン企業は約1,500社、外国企業はロシア、中国、ドイツなど13カ国約200社が出展している。テヘラン商工会議所の発表(5月16日付)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ロシアからは28社が出展。また、5月13日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同展示会に合わせ、イラン企業とロシア企業によるBtoB商談会もある。

開会式では、ジャバード・オウジー石油相があいさつし、米国による経済制裁下にもかかわらず200社以上の外国企業が参加していることは、現政権のエネルギー外交が強化されていることを示していると述べた。また、ロシアのアレクサンドル・ノワク副首相とロシア企業が展示会に参加したことは、ロシアとの広範な協力を示しているとした。さらに、オウジー大臣は、今回の展示会のモットーが「技術的生産と最適化された消費」と述べ、現在のイランの石油・ガスの生産量は埋蔵量に比例していないと指摘した。一方で、石油産業の知識集約型企業の数が現政権下で3.7倍になったとして、現政権の成果を強調した。エネルギー消費最適化基金の設立などによるエネルギー消費最適化計画実施への財政的支援は、最も重要な措置の1つとも主張した(5月17日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ロシアのノワク副首相は5月17日にオウジー大臣と会談し、その後、イランとロシアの石油産業分野での協力に関する6つの覚書(MoU)、2つの契約、1つの協定、ロードマップからなる10の文書に署名した(5月17日付シャナ通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、ロシア、中国)

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