医療技術関連専門見本市、ニュルンベルクで開催

(ドイツ、日本)

ミュンヘン発

2023年06月02日

医療技術関連専門見本市「MedtecLIVE with T4M外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が5月23~25日、ドイツ南部バイエルン州ニュルンベルクで開催された。

同見本市の分野は、医療技術、部材、医療向けITサービスなど。2019年から本格的に見本市として実施され、ニュルンベルクとバーデン・ビュルテンベルク州シュツットガルトで交互に開催されている。主催者の発表によると、2023年の来場者数は約4,000人。新型コロナ禍前の2019年にニュルンベルクで開催された際の来場者数4,573人と比較すると9割弱だった(2022年にシュツットガルトで開始された際の来場者数は3,111人)。

出展者数は27カ国からの397社。2019年にニュルンベルクで開催された際の402社と、ほぼ同じ出展者数だった(2022年にシュツットガルトで開催された際の出展者数は431社)。日本企業の出展は、ジェトロが確認できた限りで4社。加えて、埼玉県のさいたま市産業創造財団が「さいたま市パビリオン」として出展、さいたま市企業5社が出展した(エイチ・アイ・ティ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます金子製作所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます協和精工外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます日本ピストンリング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますワイヱス工業所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同市は10年以上、バイエルン州と医療機器で協力しており、2019年には、同市とニュルンベルク市が経済連携のための覚書(MoU)を締結外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしている。

写真 「さいたま市パビリオン」の様子(さいたま市産業創造財団提供)

「さいたま市パビリオン」の様子(さいたま市産業創造財団提供)

共同ブースでは、ドイツ機械工業連盟(VDMA)や、バイエルン州クラスター「バイエルン・イノバティーフ(Bayern Innovativ)」、医療機器関連企業が集積するバーデン・ビュルテンベルク州トゥットリンゲンの医療機器クラスター「メディカル・マウンテンズ」などが出展した。また、ドイツ国外からは、スイス、オランダのクラスターの出展などがあった。スタートアップ・エリアも設けられ、35社が出展した。

ドイツの医療機器見本市としては、毎年11月にデュッセルドルフで開催される「MEDICA」とその併催の「COMPAMED」が有名だ(2022年12月1日記事参照)。MedtecLIVEは、MEDICAに比べてかなり小規模だが、出展者に話を聞くと、「代理店候補だけではなく、部品・技術を提供する企業の訪問が多かった」などの声が聞かれた。

次回の「MedtechLIVE with T4M」は2024年6月18~20日に、シュツットガルトで開催される。

(高塚一)

(ドイツ、日本)

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