サウジアラビアとイランの外相が約2カ月ぶりに会談

(サウジアラビア、イラン、南アフリカ共和国)

リヤド発

2023年06月05日

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相は6月2日、南アフリカ共和国のケープタウンで開催されたBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国の5カ国で構成する新興国のグループ)と友好国による閣僚会議の日程中に、イランのホセイン・アミール・アブドゥラヒヤーン外相と会談した。

サウジラビア外務省の公式ツイッター(6月3日)によると、会談では、国際的な平和と安全を確保するための2国間事業を強化するなど、北京で署名された両国間の合意を実施するためのステップに加え、さまざまな分野で2国間関係を強化する手段について議論された。また、両者は、サウジアラビアとイラン両国の利益に資するかたちで、2国間および多国間関係のより前向きな見通しを実現するために、今後、協議の場を強化し、協力方法を議論したいとの意向を示した。

イラン外務省(6月2日)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ファイサル外相は近い将来、テヘランを訪問する意思を示した。両外相が4月6日に北京で会談(2023年4月10日記事参照)してから約2カ月ぶりとなる今回の会談を機に、関係正常化の前進が見込まれる。

(秋山士郎)

(サウジアラビア、イラン、南アフリカ共和国)

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