レーザー・ワールド・オブ・フォトニクスに関連企業が出展

(ドイツ、日本)

浜松発

2023年07月07日

レーザーをはじめとする光技術関連の展示会「レーザー・ワールド・オブ・フォトニクス(LASER World of PHOTONICS外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が62730日、光産業が盛んな国ドイツのミュンヘンで開催された。同展示会は「ワールド・オブ・クオンタム(WORLD of QUANTUM)」「オートマティカ(automatica)」と併設するかたちで開催され、世界的にも大規模な光学関連の展示会の1つ。主催者の発表によると、出展者数1,300社以上、来訪者数約4万人だった。新型コロナウイルス感染の影響があった2022年の出展者数は906社、来場者数は14,938人で、今回はいずれも大幅に増加した。また、主催者によると、出展日本企業数は約50社で、2022年の26社ほどからほぼ倍増した。

最新のビジネストレンドに加え、会期中に開催された学会では、学術的な観点から最新の情報を入手すべく、多くの来場者でにぎわった。

ジェトロが取りまとめた日本企業として、TAKシステムイニシアティブ(静岡県浜松市)、ナノプロセス(同)、中日クラフト(愛知県春日井市)、レーザックス(愛知県知立市)、光産業創成大学院大学(静岡県浜松市)の4社・1支援機関が出展した。ジェトロでは20229月、新型コロナ禍の沈静化後に初となるミッション団を派遣し、リアルでのビジネス交流を実現しているが(2022年10月18日記事参照)、今回はそれに続く第2弾となった。

写真 展示会場の外観(ジェトロ撮影)

展示会場の外観(ジェトロ撮影)

ドイツでの重要産業の展示会に日本企業が出展したことを受け、前川信隆・駐ミュンヘン総領事が視察に訪れ、両国のビジネスの現状や今回の出展目的などについて意見交換した。

写真 出展事業者の話に耳を傾ける前川総領事(ジェトロ撮影)

出展事業者の話に耳を傾ける前川総領事(ジェトロ撮影)

日本の出展者は連携・協業などの可能性を探るため、高出力レーザーの研究開発型企業のチェコのハイレイズ(HiLASE)や、EUの欧州研究インフラ・コンソーシアム(ERIC)としてチェコ、ハンガリー、ルーマニアに設立されたレーザー研究施設ELIとの意見交換を行った。

写真 ELIと意見交換(ジェトロ撮影)

ELIと意見交換(ジェトロ撮影)

(田辺知樹)

(ドイツ、日本)

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