バリューデザイン、フラワーデリバリーの電子ギフトカード提供開始

(インド、日本)

ムンバイ発

2023年08月03日

キャッシュレス決済とマーケティングを組み合わせたサービスを提供するバリューデザイン(本社:東京都中央区)は719日、インド最大級のフラワーデリバリーネットワークを持つマイフラワーアップ連携発表したPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)2019年創業のインド発スタートアップのアモリカ・ギフツ(本社:ウッタル・プラデシュ州ノイダ)が運営する「マイフラワーアップ」は、花や観葉植物、贈呈品などの即日配送サービスをインド国内420以上の都市で提供している。

バリューデザインは2018年からインドで事業を展開しており、飲食店や薬局など約9,400店舗(6月末時点)の電子ギフトカード、クーポンを、インド最大級のデジタル決済企業など6社の代理店を介して、約3億人のインドの消費者に提供している(添付資料図参照)。今回新たなギフトカード発行企業として「マイフラワーアップ」が連携先に加わったことによって、これまでなかったフラワーギフトという選択肢が増えた。

バリューデザインの鹿田要取締役によると、同社がインド国内で展開している流通ネットワークは、ギフトカード発行企業と代理店の双方にメリットがあるという(ヒアリング日:726日)。ギフトカード発行企業は新規顧客の開拓に加え、ギフトカードなどを利用した際の購買データを取得することで、ロイヤルカスタマーの獲得を図ることができる。代理店にとっては、消費者にギフトカードなどを通じてお得感を持ってもらうことで、決済取扱高の拡大につなげる狙いがある。ギフトカードなどの発行は顧客向けだけでなく、発行企業の従業員に対する社員割引などのインセンティブとして利用される事例も出てきているという。インドに進出している日系企業の福利厚生ニーズにも対応していきたいとしている。

今後、バリューデザインはインドでギフトカード発行企業や代理店をさらに増やしていく考えだ。鹿田氏は「われわれは日系企業としてインド国内で利用されているデジタル決済システムとの連携を通じ、その利用者であるインドの3億人の消費者にリーチできるネットワークを持っている。そのアドバンテージを生かし、日本の製品やサービスのギフトカード発行、日本発コンテンツを使ったマーケティング活動も視野に入れ、新たに連携できる日系企業の開拓も図りたい」としている。

(丸山春花)

(インド、日本)

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