LGエレクトロニクス、2023年第2四半期は増収減益

(韓国)

ソウル発

2023年08月02日

LGエレクトロニクスは7月27日、2023年第2四半期(4~6月)の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。売上高は前年同期比2.7%増の19兆9,984億ウォン(約2兆1,998億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は6.3%減の7,419億ウォンと増収減益になった。

同社発表の第2四半期の事業部門別の業績は次のとおり。

(1)H&A(ホーム・アプライアンス&エアー・ソリューション)事業本部(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

売上高は前年同期比1.0%減の7兆9,855億ウォン、営業利益は38.3%増の6,001億ウォンだった。需要鈍化および競合他社との競争激化にもかかわらず、堅固なファンダメンタルズと高効率・エコフレンドリーを強調したBtoB事業の成長が続いた。特に、営業利益は、原材料費用や物流費用などの原価構造の安定化努力により、高い収益性を達成した。

(2)HE(ホーム・エンターテインメント)事業本部(テレビなど)

売上高は前年同期比9.0%減の3兆1,467億ウォン、営業利益は1,236億ウォンと黒字転換した。欧州内の地政学リスクなどによる主要市場の需要鈍化に積極的に対応し、効率的な事業運営を行った。売上高は減少したものの、マーケティング費用投入の効率化と収益性の高いプラットフォーム基盤のコンテンツ・サービス事業の成長による収益構造の多様化などで、営業利益が大幅に増加した。

(3)VS(ビークルコンポーネント・ソリューションズ)事業本部(自動車電装部品など)

売上高は前年同期比31.2%増の2兆6,645億ウォン、営業利益は612億ウォンの赤字となった。赤字に転じたのは、2021年に発生した「シボレー・ボルトEV」リコールによる車載部品の材料費増加に関連した費用(1,510億ウォン)を第2四半期の業績に反映したため。

(4)BS(ビジネス・ソリューションズ)事業本部(モニター、ノートパソコンなど)

売上高は前年同期比13.4%減の1兆3,327億ウォン、営業利益は81.8%減の26億ウォンだった。長期間続いているIT製品の需要減少により減収減益となった。

(李海昌)

(韓国)

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