イラン外相がサウジアラビアを訪問、関係改善の意思を表明

(イラン、サウジアラビア)

テヘラン発

2023年08月21日

イランのホセイン・アミール・アブドゥラヒャーン外相は8月17日、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相と会談した。イランの報道によると、今回の訪問はファイサル外相の招待によるもの〔8月17日付イスラーム共和国通信(IRNA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

8月18日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、会談では、2国間関係や地域の問題について協議が行われた。アブドゥラヒャーン外相は、両国の関係が正しい軌道に乗っていることに満足していると述べた。

ファイサル外相は会談後の共同記者会見で、兄弟愛、相互尊重、共通の利益に基づいた2国間関係の新たな章を楽しみにしていると述べ、両国の関係改善に向けた意思を表明した。また、安全保障や経済分野における既存の合意を追求する必要性を強調し、さらなる交渉の必要性についても話し合ったとした。さらに、サルマン・ビン・アブドゥルアジーズ・アール・サウード国王からイランのイブラヒーム・ライーシー大統領に対する公式招待についても言及し、近い将来、同大統領のリヤド訪問を期待していると述べた(8月17日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

これに対してアブドゥラヒャーン外相も、両国はあらゆる分野で2国間関係を改善する決意を持っているとし、経済、貿易、安全保障に関する既存の合意は履行されなければならないという認識を双方が共有しているとした。同相はまた、イランは近隣諸国との関係を強化するライーシー大統領の政策に沿って、サウジアラビアを含む近隣諸国との関係改善に努めていると述べた。また、ライーシー大統領がサルマン国王からリヤド訪問の招待を受け入れており、訪問は適切な時期に行われるとした(8月17日付IRNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(鈴木隆之)

(イラン、サウジアラビア)

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