フン・マネット氏が首相に就任、組閣人事を発表

(カンボジア)

プノンペン発

2023年08月24日

カンボジアの国民議会(下院)は8月22日、新首相としてフン・マネット氏の就任を承認した。また、新首相の下、新政権の組閣人事(2023~2028年)が発表された。

首相に就任したフン・マネット氏は、フン・セン前首相の長男で45歳。直近では陸軍司令官を務めていた(2023年8月8日記事参照)

新閣僚は副首相10人、上級大臣および大臣40人で構成され、与党である人民党の若い第二世代が中心となった(添付資料表参照)。人事相は、フン・マネット氏の弟であるフン・マニー氏が務める。副首相兼国防相は、ティア・セイハ氏が父親のティア・バニュ氏の後任となった。副首相兼内務相は、ソー・ソカー氏が父親のソー・ケーン氏の後を引き継ぐ。そのほか、副首相にはフン・セン氏のいとこにあたるネット・サブーン氏、オーン・ポーンモニロット氏(兼経済財政相、留任)、サイ・ソムアル(兼国土整備・都市化・建設相)、ハン・チュオンナロン(兼教育・青少年・スポーツ相)、ケウト・リット(兼司法相)、ソック・チェンダソピア(兼外務国際協力相)、ボンセイ・ビソット(兼閣僚評議会担当相)およびスン・チャントール氏が就任した。

首相就任演説において、フン・マネット氏は国民の平和と安全の維持、投資の促進と増加、中小・零細企業やスタートアップの成長に適した環境整備などを進めると話した。

フン・セン氏は8月22日付で首相を退いたが、8月3日の演説で、フン・マネット氏が病気などを理由に公務実施が困難となった場合や、業務遂行力が著しく乏しいと判断した場合には自身が首相に復帰すると発言している。

なお、首相補佐特命相、経済財政省下機関の租税総局長や関税消費税総局長は、まだ正式な発表がされていない。

(トー・タイ)

(カンボジア)

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