ジェトロ、カナダの日本イベントで「JAPAN STORE」をPR

(カナダ、日本)

トロント発

2023年08月28日

ジェトロは81920日(現地時間)、カナダ・オンタリオ州ミシサガ市で開催された北米最大級の屋外型日本文化イベント「ジャパン・フェスティバル・カナダ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」にポップアップストア(注1)を初出展し、日本企業の販路開拓支援のために米国や英国のアマゾンに設けている専用越境EC(電子商取引)サイト 「JAPAN STORE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の認知度向上に向けたPRを行った。主催者によると、2023年の参加者数は集計中で、2日間で10万人規模となった2022年の数値かそれを上回る見込みという。

ジェトロでは、20219月から米国アマゾンと提携し、中小企業をはじめとする日本企業に米国アマゾンでのオンライン販売機会を提供して、日本産品の海外販売チャネル拡大サポートを行っており、今回のイベントもその一環だ。

出展したポップアップストアでは、オンラインで販売中の和装品、コスメティック、アクセサリー、日本画、玩具、食器・茶器など、2243点の商品サンプルを展示。商品に添えたアトリビューションタグ(注2)付きQRコードを用いて、オフラインからオンラインへ顧客を誘導した。同コードをスマートフォンでスキャンすると、その場で「JAPAN STORE」から展示サンプル商品が購入できる仕組みだ。

写真 多くの来場客でにぎわう「JAPAN STORE」のブース(ジェトロ撮影)

多くの来場客でにぎわう「JAPAN STORE」のブース(ジェトロ撮影)

写真 展示商品のQRコードをスキャンし、オンラインで確認(ジェトロ撮影)

展示商品のQRコードをスキャンし、オンラインで確認(ジェトロ撮影)

来場者からは、「カナダにはユズの成分が入った洗髪材がほとんどなく、日本から自身で輸入せずに手軽にオンライン購入できるのはうれしい」「子供が大学進学で自宅の犬に会えなくなるので、甘がみする犬のぬいぐるみ型ロボットをプレゼントしたい」「緑茶を時々飲むが、この急須はどのように使うのか」といったコメントがあり、会場に集まったカナダ人へ日本産品をアピールする好機となった。

ジェトロでは、2023年秋にもトロント市のユニオン駅で、駅の利用者を対象とした「JAPAN STORE」などの広報イベント第2弾を在トロント日本総領事館、国際交流基金(JF)、国際観光振興機構(JNTO)と連携して開催する予定で、カナダでの「JAPAN STORE」のさらなる認知度向上が期待されている。

(注1)空き店舗などを利用して、短期的に出店する店舗形態。

(注2)アトリビューションタグとは、該当商品の商品ページへのアクセス元をトラッキング可能とする特定のURL(タグ)を指す。SNSなどのマーケティングチャンネルから、タグを通して消費者をアマゾン内に流入させることで、アマゾン外でのプロモーション効果を測定可能。タグ経由の商品購入については、「ブランド販売ボーナス」(アマゾンの販売手数料が一部割引される)を獲得できる。

(大野豪太、飯田洋子)

(カナダ、日本)

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