フォックスコン、チェンナイ近郊に160億ルピー、6,000人雇用の追加投資を決定

(インド、台湾)

チェンナイ発

2023年08月15日

台湾系電子機器受託製造(EMS)大手のフォックスコンは7月31日、インド南部タミル・ナドゥ(TN)州への追加投資を決定した。携帯電話の部品生産を目的として、チェンナイ近郊に新工場を設立することをTN州政府と合意した。投資規模は160億ルピー(約272億円、1ルピー=約1.7円)、雇用規模は6,000人となる見込みだ(TN州政府プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

同日、フォックスコンの劉揚偉董事長はM.K.スターリンTN州首相と会談した。報道関係者の取材に対し、「チェンナイは当社にとって、インドで最大の拠点だ。さらに、生産のための工事が進捗している。政府からの支援を多く受けられ、大変うれしく思う。現在4万人の従業員がいるが、従業員は今後フォックスコンが成長していく重要な鍵だ」と述べ、人材の重要性を示唆した(ビジネス・ライン紙8月4日)。

フォックスコンは、iPhone(アイフォン)14などをチェンナイ近郊で生産している(2022年10月6日記事参照)が、2023年に入りテランガナ州で5億ドル、カルナータカ州で880億ルピーの電子機器生産に関する投資を発表(2023年5月22日記事参照2023年8月2日記事参照)しており、インド南部での投資を加速させている。

(浜崎翔太)

(インド、台湾)

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