米ロサンゼルスで4年ぶりに食品見本市開催、日本食ニーズ高まる

(米国)

ロサンゼルス発

2023年09月29日

米国ロサンゼルス近郊のパサデナ・コンベンション・センターで923日、全米のレストランを中心に日本産食材などを卸すミューチュアル・トレーディング主催の「Japanese Food & Restaurant Expo外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに開催された。

写真 日本食をアピールする展示(ジェトロ撮影)

日本食をアピールする展示(ジェトロ撮影)

同見本市は32回目を迎え、主催者によると、日本以外で開催されている日本食フードサービスに関連する見本市としては、最も長く続いている。今回は146社が出展し、事前参加登録人数は3,000人を超え、過去最高となった。16日にニューヨークで開催された同じ主催者の見本市には153社が出展し1,862人が来場するなど、米国では日本食に高い関心が寄せられている。また、主催者によると、新型コロナ禍前よりも非日系のレストラン関係者が増え、日本食の裾野の広がりを感じるという。

写真 出展企業を回る来場者(ジェトロ撮影)

出展企業を回る来場者(ジェトロ撮影)

出展企業によると、「以前はまずはサンプルを送り、そこから商談がスタートだったが、今回は『すぐにでも商品が欲しい』という反応で、日本食ニーズの高まりを感じている」(かつお節メーカー)とのことだった。

東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の放出に伴い、中国、香港などでは輸入停止措置が続いているが(2023年8月24日記事参照2023年8月24日記事参照)、会場に来た水産事業者数社によると、米国での事業に今のところ影響は見られないという。

(木村恒太)

(米国)

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