香港サイエンスパーク深セン分室が開業、粤港澳大湾区へのビジネス拡大支援

(香港)

香港発

2023年09月15日

香港政府系研究開発施設のサイエンステクノロジーパーク(HKSTP)深セン分室が9月7日に開業した。開所式には、香港特別行政区政府の李家超(ジョン・リー)行政長官がオンラインで参加した。

HKSTPと深セン・香港科学技術イノベーション協力区開発有限公司は2021年9月に、HKSTP深セン支部の建設に向けた枠組み協定に署名した。広東・香港・マカオグレーターベイエリア(粤港澳大湾区)での事業開始に関心を持つ企業が現地でのプレゼンス確立を目指す。深セン分室は深セン市福田区に位置する。延べ床面積約3万1,000平方メートルの2棟のビルを有し、入居者にコワーキングスペース、オフィス、研究室、協働スペースと会議やイベント施設を提供する。科学技術の中核分野として、ヘルスケア、ビッグデータと人工知能(AI)、ロボティクス、新素材、マイクロエレクトロニクス、持続可能性、フィンテックを挙げる。深セン分室は粤港澳大湾区へビジネスを拡大する企業に対し、ビジネスの成長・拡大、資金調達・融資、人材採用・育成、技術提供、製造とサプライチェーンの機会を提供する。深セン分室のサポートを受けるための情報は、同分室のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

HKSTPは常時入居者を募集しており、スタートアップの成長度に応じた段階的な支援を行っている。HKSTPへの入居申請要件や支援内容はHKSTPのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載されている。また、ジェトロ香港事務所は香港のスタートアップエコシステムに関する情報やHKSTP以外の支援情報(添付資料参照)などもまとめている。

(松浦広子)

(香港)

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