JERAとドイツのユニパー、米国産低炭素水素・アンモニア販売に関する基本合意書締結

(米国、日本、ドイツ)

ヒューストン発

2023年09月14日

国内外で火力発電や再生エネルギー事業などに取り組むJERA(本社:東京都中央区)は95日、米国子会社を通じて、ドイツの大手エネルギー企業ユニパーとの間で、米国産低炭素水素・アンモニアの販売に関する基本合意書を締結したと発表した。両社は20229月、米国産低炭素水素・アンモニアの調達・販売に係る共同検討の覚書を締結しており、今回の基本合意書はこの覚書の進展として締結されたものとなる(2022年9月6日記事参照)。

JERAは、パートナー企業の米国石油大手コノコフィリップス(本社:テキサス州ヒューストン)と協力して、米国メキシコ湾岸で大規模に水素を生産し、アンモニアに転換する製造拠点開発を進めており、初期段階で年間約200万トンの製造能力を持つプラントを2020年代末の商業生産開始を目指し、基本設計の検討を進めている。

JERAは、米国で生産する低炭素水素・アンモニアについて、ユニパーをはじめとした欧州に加え、将来的には日本やアジア諸国への供給についても検討するとしている。

JERAは米国でエネルギーの安定供給や脱炭素化に向けた取り組みを進めており、20234月に米国ベンチャー・グローバルと液化天然ガス(LNG)売買契約締結(2023年5月1日記事参照)を発表した。また、6月には米国の火力発電で水素混焼に向けたガスタービン改造工事完了を発表した(2023年6月8日記事参照)。

(深石晃)

(米国、日本、ドイツ)

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