ALPS処理水第1回放出期間の海水、水産品検査結果に異常なしと発表
(台湾)
調査部中国北アジア課
2023年09月14日
台湾の原子力委員会は9月11日、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の第1回放出が完了したことを受け、8月24日~9月11日に行った14件の海水、76件の水産品のサンプリング検査について、セシウムとトリチウムの値にいずれも異常はなかったと発表した。
原子力委員会核研究所と気象局は、過去10年の海洋資料からシミュレーション行った結果、第1波の微量なトリチウムは放出後1~2年後に台湾の海域に到達すると見込まれるとした。また、日本が放出した処理水はこれまでのところ福島第1原子力発電所から100~200キロ前後の海域に拡散しているが、海水中のトリチウム濃度は1リットル当たり1,000万分の1ベクレルで、計測できる下限を大きく下回るとした。
(江田真由美)
(台湾)
ビジネス短信 7af3d1ffda1247d4