月額最低賃金、2024年から4.05%引き上げ

(台湾)

調査部中国北アジア課

2023年09月15日

台湾の労働部は9月8日、最低賃金審議委員会での議論の結果を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。それによると、2024年1月1日から最低賃金を月額2万7,470元(約12万6,362円、1台湾元=約4.6円)とし、現行の2万6,400元から約4.05%引き上げるとした。時給ベースでは、現行の176元から183元に引き上げる。

審議委員会に参加した有識者は、最低賃金の目的は生活必需品の購入に必要な購買力を維持することにあり、重要民生物資の値上がりが労働者に相当程度影響していることについて、特別な考慮をすべきとの考えを示した。また、経済部と労働部は、人手不足に対して当局として企業向けに十分な対策をとることで合意した。

労働部は、2016年の蔡英文総統就任以降、月給と時給ともに毎年引き上げが行われており、2016年から8年間で月給は37.3%、時給は52.5%上昇したと説明した(添付資料表参照)。

(江田真由美)

(台湾)

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