フランス政府、ALPS処理水放出へのアプローチに敬意表明

(フランス)

パリ発

2023年09月19日

フランス外務省は9月14日、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に関し、「日本との数カ月にわたる継続的な対話に敬意を表する」とのコメントを発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

フランスは「7月4日に国際原子力機関(IAEA)から日本の首相に手交された報告書に従い、この作業が原子力の安全と放射線防護の最高基準を完全に満たすことを確保するための日本の努力を強調したい」とした。同報告書は、処理水の放出は「人々や環境に対する放射線影響は無視できるほど」と結論づけている。

さらに、IAEAとの協力作業で示した日本チームの透明性を強調し、「フランスは、IAEAとの協力で、また、地域のパートナーと、このような透明性のあるアプローチを続けていく日本の対応を歓迎する」とし、IAEAの公平性と技術的専門知識、処理水の放出中や放出後の評価作業の継続に対する支持を再確認した。

これに先立ち、フランス外務省は8月22日のプレスブリーフィング外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで「IAEAの報告書は、トリチウム水の海洋放出は原子力の安全基準と放射線防護の最高基準を完全に満たしていると結論づけている。フランスはこの件に関して日本チームがIAEAとの協力で示した透明性を強調する。フランスはこのプロセスを通じたIAEAのモニタリング活動をサポートし続ける」とのコメントを公表している。

(奥山直子)

(フランス)

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