韓国の自動車部品メーカーのダエソル、7,200万ドルを投じて米ジョージア州に新工場設立
(米国、韓国)
アトランタ発
2023年09月04日
米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は8月29日、韓国の自動車部品メーカーのダエソル・オーシスが7,200万ドルを投じて、同州ハリス郡ウエストポイントに新たな製造施設を設立すると発表した。
ダエソルは2017年に韓国で設立され、モーターや電気自動車(EV)の内装部品と付属品の設計・製造に特化しており、起亜ジョージア、現代自動車グループ、ゼネラルモーターズ(GM)へ納入している。今回の新工場設立予定地のウエストポイントには、起亜ジョージアの工場が立地しており、起亜は2023年7月、EV生産に対応するため2億ドル超を同工場に投資すると発表している(2023年7月14日記事参照)。
新工場はノースウエスト・ハリス・ビジネス・パークに設立される予定で、すでに同パーク内にはダエソルの関連会社のダエソル・マテリアルズやダエハン・ソリューションズが立地している。2024年12月操業開始予定の新工場では、ラゲッジボードとラゲッジカバーを生産予定で、140人以上の新たな雇用を創出する見込みだ。報道によると、ダエソルは雇用創出に伴う税額控除や州の従業員訓練プログラムなどの優遇措置の対象となりうるが、優遇措置に関する交渉は継続中とのことだ(「アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション」紙電子版8月29日)。
ケンプ知事は「ウエストポイントは自動車産業の中心地となっており、ダエソル・オーシスがハリス郡のイノベーターに加わることをうれしく思う」と述べた。また、ダエソル・オーシスのミン・ホ・クォン最高経営責任者(CEO)は「ノースウエスト・ハリス・ビジネス・パークでのこのプロジェクトに非常に興奮しており、ジョージア州やハリス郡とのパートナーシップを継続できることを楽しみにしている」と述べた。
(檀野浩規)
(米国、韓国)
ビジネス短信 e0ad848222d06420