「ソウル国際航空宇宙および防衛産業展示会(ソウルADEX)」が開催

(韓国)

ソウル発

2023年10月24日

101722日に韓国のソウル空港(注)で「ソウル国際航空宇宙および防衛産業展示会(以下、ソウルADEXSeoul International Aerospace & Defense Exhibition)」が開かれた。ソウルADEX1996年に「ソウルエアショー」としてスタートし、2009年からは韓国最大級の航空宇宙・防衛産業分野の総合貿易展示会として隔年で開催されている。主催は、韓国航空宇宙産業振興協会、韓国防衛産業振興会、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)。

今回のソウルADEXには、大韓航空、ハンファグループ、現代自動車グループ、米国ロッキード・マーティンなど34カ国550社が参加し、過去最大規模となった。室内の企業ブースとは別に、屋外でも航空機4755機や、戦車などの装備品40種類が展示された。特に、韓国航空宇宙産業(KAI)が開発・製造したKF-21戦闘機の実物が展示・デモ飛行を行い、注目を集めた。

なお、韓国防衛事業庁によると、2022年の韓国の防衛産業の輸出額は、ポーランドに124億ドルを輸出したことで、従来の50億ドル前後から大幅に増加し、170億ドルに達した。輸出の増加は、韓国政府が推進してきた防衛産業の国家戦略産業としての育成策の成果ともいえるだろう。韓国政府は2027年に「防衛産業輸出国トップ4」入りを目指している。

写真 屋外展示の様子(ジェトロ撮影)

屋外展示の様子(ジェトロ撮影)

写真 室内展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

室内展示ブースの様子(ジェトロ撮影)

(注)京畿道城南市にある空軍基地。政府専用機や外国要人の発着でも使われる。ソウル金浦国際空港とは別の空港。

(李海昌)

(韓国)

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